トラウマ・センシティブ・ヨガ

2019.04.06 report

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ボストンのトラウマセンターが開催している
トラウマ・センシティブ・ヨガの講習をこの度修了し
ファシリテーターとして認定を受けました。

昨年9月にボストンで始まった研修は
毎週やってくる課題図書や論文を読んで作成するレポート
トラウマ・センシティブ・ヨガを指導している動画の提出
スタディパートナーとのミーティング、オンラインでの講義
メンターのDavid Emerson先生とのOne on Oneなど合計300時間。
思っていた以上にアカデミックで充実した内容でした。

私も勉強する中で学んでいったのですが
トラウマと一言でもいっても、いろいろな種類があります。

一般に認識されている災害や事故などの一過性のPTSDに加え
トラウマ・センシティブ・ヨガが主に対象にしており有効性が認められているのは
主に長期に及ぶ反復的な対人関係(パワー・ダイナミックス)により生じたものです。

例として、本来であれば愛着的な関係(アタッチメント)を築いていくはずの幼少期に
家族から暴力や遺棄を受けたり、無視されたり、操作されたり、DVを目撃する場合
やわらかな子供は自分の方に問題を引き受けてしまいます。

止められない不安感、鬱、パニック、解離、嗜癖、自傷行為、摂食障害、
などの、大人になってからもつきまとう一見バラバラに見える症状の根っこに
複雑性トラウマが原因として隠れていることがあるそうです。

社会や精神医学の歴史の中でのトラウマの携える意味と意義
自分の中に埋もれている偏見や差別がたくさんあること
トラウマや回復について、明らかになっている最新の脳科学の知見
そして実際に生きづらさを感じている人へヨガでできるアプローチを学ぶ中で
これまで自分が学んできたことの多くが有効であること
新しく教えてもらったことがたくさんありました。

講座の参加者は世界中に住んでいる、心理職、ソーシャルワーカー、
セラピスト、精神科医など対人援助をしている専門家も多く、
ヨガがソマティックな補完療法として現場で利用されているのだなぁ
ということが感じられました。

トラウマの補完療法としては、どんなヨガでも有効かというわけでもなく
種類ややり方によっては、ヨガが新たなトラウマの温床になりうることも
この数年続々と明らかになってきています。

すばらしい先生、カリスマと呼ばれる専門家も、みんな同じ人間です。
他の人に依存や、崇拝すること、誰かのせいにすることは
一時的に起きやすいことではあるけれど

自分の人生のハンドルを握り続けるのは、自分以外の誰でもないことを大切に
いただいた学びを、これからの自分や指導にも生かしていきたいと思っています。

このテーマに興味がある人への参考書籍など、載せておきますね。

トラウマをヨーガで克服する」ディビッド・エマーソン
Trauma-Sensitive Yoga in Therapy:Bringing the Body into Treatment」David Emerson, Jennifer West
トラウマ(岩波新書)」宮地尚子
身体はトラウマを記録するー脳・心・体のつながりと回復のための手法」ベッセル・ヴァン・デア・コーク
心的外傷とトラウマ」ジュディス・ハーマン
小児期トラウマがもたらす病 ACEの実態と対策」ドナ・ジャクソン・ナカガワ
Trauma Stewardship:An Everyday Guide to Caring for Self while Caring for others」Laura Lipsky
Yoga as a Complementary Treatment for Chronic PTSD

あけましておめでとうございます

2018.01.02 blog

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例年元旦の朝は初詣に行くのですが
今年は心の中に鳥居を思い描き祈念しました。

新しい一年が平和で穏やかな時間でありますように。
自身や周りの大切な人たちと
ぼちぼち仲良く過ごせますように!

レインクーバーと言われるほど
冬は雨の多いバンクーバーですが
元旦は見事な晴れ。

時差ぼけで親たちは朦朧としていたのですが

日差しを浴びないと、、、
体力を発散させないと、、、

と、子供達を連れて海岸に出かけると
同じように散歩を楽しみに来た人たち(+ワンチャン)
で、たいそう賑わっていました。

寒いのに、水着に着替えて
海に飛び込む若者のグループもいて
見ている人たちの笑顔を誘っていました。

帰宅後、日本から買ってきた餅をフライパンで焼いて
チビちゃんがお昼寝している間に
磯辺焼きと黄な粉餅をつくりました。

4歳のゆうちゃんは、たくさんお餅を食べて
お皿に残った黄な粉をペロペロ舐めては
お父さんに注意されていました。

私も同じことやっていたな、、、美味しいんだよね。

日本での滞在は、家族やスタッフはじめ
本当にたくさんの方々にお世話になりました。

おかげさま という言葉と
ありがとう という言葉が
表裏一体の意味であることを知りました。

今年がどのような一年になるかを
まだ今の私は知らないけれど

表と裏を必要に応じて行き来しながら
人生が差し出してくれる
めくるめく美しさを
楽しんでいきたいと願っています。

このブログにたどり着いてくれた皆さまにとっても
心明るい一年となりますように。

RYT200講座終了しました

2016.02.04 report

P2200573_sml先日、私がメインティーチャーを務めるティーチャートレーニングの第一期生が無事卒業しました。

P2160009_sml初日は「どんなことが起きるかな?」「ついていけるかな?」と緊張気味の皆の表情。

P2180078_smlリラックスすると学習効率は良くなりますよ。そして養成講座の一日は朝8時半スタートと長い。無理しないでいきましょう〜ということで、午後にはお茶タイムで一服。

P2200523_smlここを知らないと、ヨガと他のエクササイズの違いって何?と教え始めてからとまどってしまいがちなヨガ哲学。呼吸と自律神経のつながり、ホルモンのはたらきなど、生理学や医学とヨガの関わりをスポーツドクターの高尾美穂先生、理学療法士のMAKI先生から。そしてヨガ講師の佐久間涼子先生からはアジャストメントやパートナーヨガの楽しさを学びました。

P2180076_smlトレーニングの中では「今、ここにある私」に寄り添いながら、深い呼吸と共にプラクティスを日々重ねていきます。身体の巡りが整い、すみずみまで意識を向けると、不思議と心が澄み切った水のような純粋性を取り戻します。

ヨガ哲学で唱えられている Sat-Cit-Ananda(いま、ここに在ることから生じる、生まれつき私たち一人一人の中に内在し、取り去ることができない無形の幸せ)の状態と一体になり、平穏の中にくつろぐ・・・直接的な体験を言葉で捉えようとすると、それは形を変えてしまいますが、そんなくつろぎの感覚に魅せられてヨガを楽しむ人たちは世界中で増えているのかもしれません。

P2200596_smlクラス指導をする上で基盤となるポーズに精通することはヨガ講師として必須ではないかと思います。基盤となるポーズを中心に、一つの「完成形」をとることにこだわるのではなく、さまざまなバリエーションや修正法を学びました。

特にこれからはヨガ人口が増えて、年配の人や普段運動をしていない人が新たにクラスに参加することになるでしょう。さまざまなニーズをもった生徒さんにヨガの楽しさをお届けするために「ポーズを生徒さんに合わせる」という、よりセラピー的なアレンジが大切になると考えています。

壁や椅子、ブロックやストラップ等のプロップを使用しながら、一つ一つのポーズを解析しました。

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P2200559_sml終盤はデモクラスの指導を実際のクラスの長さで行ないました。

参加してくださった生徒さんと共に、
私自身も学ばせていただいた楽しい4ヶ月でした。

卒業生の皆さんがこの講座を基盤に
セルフプラクティスを積み重ねて
ヨガの楽しさを伝えていかれることを心より応援しています!

次回のサントーシマ香によるRYT200講師養成講座は
2017年の春、東京で平日開催を予定しています。

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RYT200講座終盤を迎えています

2016.01.15 diary

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昨年10月からスタートした全米ヨガアライアンス認定RYT-200講師養成講座
終盤に入り、先日は「医学とヨガ」というテーマで講義をいただいている
高尾美穂先生の講座担当最終回でした。

イーク表参道にて普段は婦人科医、スポーツドクターとして
大活躍されている現役の臨床医の先生です。

そんな多忙な方に4回にわたって 
ヨガと女性の体、内分泌系、加齢、ストレスといった興味津々のテーマについて
最新のデータや研究結果を紐解きながらお話しいただき

これからのヨガ指導にとって
そして私たち自身の生き方にも役立つ
貴重な学びと気づきの機会となりました。

いろいろなお話が印象に残っているのですが

1)妊娠したいからヨガではなく
その前から運動習慣をつけよう!

2)更年期症状が継続的な運動で
72%の女性において改善!

について

特に1)に関しては運動習慣がある女性の割合は

20代女性で12.4%、
30歳代で15.9%、
プレ更年期の40代で19.0% と

すべての性別、年代の中で最も低いそう。

この世代の女性って、やること、やりたいこと、やるべきこと、
で多忙きわまりないですものね。

同時にこのゾーンで「美容・ダイエット」に興味をもっている人は
もちろんこれまた、ものすごく多くて

意識調査では、女性のやりたいスポーツには
「ヨガ・ピラティス」が上位に入って来る。

だとすると、やっぱりヨガができることって
たくさんあるんじゃないかなぁ、
そうそう、こんなに こんなに たくさんあるんだよ!という
インスピレーションを掻き立てるお話しでした。

ご自身でもヨガの指導をされている
多才でエネルギッシュでお茶目な美穂先生は

具体的なヨガのポーズや呼吸のもつ生理学的な意味についても
専門家ではない私たちがクラス指導の理解を深めやすいように
まだ科学的にはアンビバレントな部分も含めて講義してくれ

学ぶことの楽しさを刺激された
満足度の高い時間でした。

今回の講義について美穂先生がブログに書いてくれました ・・・ 

美穂先生とご一緒すると
写真家の中川正子さんが以前書いてらした
「もう愛しかいらないです」
っていう言葉が浮かびます。

いっぱいの情熱と愛を受け取って
息もつけない程の充実した学びの時間が
一区切りついてしまうのが寂しくて
何だか最後は目がうるうるしてしまいました。

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先生、ありがとうございました!

パークヨガ 2013

2013.06.05 report


                
5月15日に六本木ミッドタウンで行われたパークヨガ
青々とした植え替えたばかりの芝生の上で
人が来てくれるのかな?どんな感じになるのかな?
どきどきしていましたが、時間前から続々と集まる人!

シタール奏者のミナクマリちゃんとガムラン奏者の辻圭介さん
すてきな生演奏を奏でてくれて、ありがとうございました。

石原来美さんと綿本のお兄さん

このイベント、たくさんの人たちに、無料で、東京の真ん中でヨガを
気軽に楽しんでもらいたい!というテーマで始まったそうなのですが、
その立役者が右側の石原来美さん

ヨガ講師でもある彼女、今回でオーガナイズは卒業になるそうです。
すてきなイベント、どうもありがとうございました。
ちなみに隣は、ヨガフェスタの主催者である綿本さん☆

500人収容のスペースに、最後は1107人もの方が参加してくれたそうです。
ステージから見ても、すごい景色でした、、、

5月とはいえど、夜はやはり寒くて、肌寒い風が吹く中
参加してくれた皆さま、ありがとうございました。
応援に来てくれた生徒さんも、本当にありがとう!

top photo courtesy of waki hamatsu